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へびいちご

2024.05.16 Thu 「 [PR]
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2007.10.11 Thu 「 バス、回送ス。日々徒然
バスに乗りました。

終点で降りる予定です。30分はかかるでしょう。



出発して2分ほど、眼をちょっとつぶった瞬間に、寝てしまっていたようです。





ハッと眼が醒めたのは誰もいないバス。

なんの物音がする事もなく、バスは私一人だけを乗せて走っていました。



ガタンガタン。





一瞬、現実と隔離されたような錯覚に陥りました。

このバスは何処へ向かって走っているのか。



私一人だけを乗せて。





それはとても不思議な感覚でした。

自分一人だけが世の中の仕組みからはみ出し、誰も乗っていないバスに乗って、見知らぬどこかへ向かっているのですから。





視線を巡らせて、料金表に『回送』と言う字を見つけると、やっと合点がつきました。



そうか、終点からこのバスは戻っているのか、と。





そう分かってしまえば、その異質で微かな快感を持った空間は色褪せてしまいました。

見慣れた景色、人、空間。



運転手に声をかけます。





一番近い停車場所で降ろしてもらい、再び終点へ向かうために反対の停車場所へ向かいます。

冷たい秋の風が頬を撫でました。



走り去るバスに頭を下げると、私はさっきの事を思い返します。





なんて不思議な空間だったのでしょう。

誰もいないバス。エンジン音意外の音が皆無の空間。

オレンジ色の陽光。



見知らぬ場所を走る鉄の塊は、確かに私を知らない世界へと連れ去ってくれました。





ぼんやりと狐に化かされたように、私は帰路についています。































































本当に不思議な空間でした。

皆さまも一度寝て、回送バスに乗ってみてもイイかもですよ(笑

ちょっと忘れられない、イイ思い出が出来ます。



あの空間は、あの状況でなくては経験出来ないでしょう。

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